部署を越えて発症から回復まで患者さんを看るための研修プログラム
法人研修と看護科研修で多角的な学びを提供
北原グループでは、法人全体での研修と看護科での研修の2種類の研修を実施しています。
法人全体での研修は、グループ全体の理念や方向性を理解し、柔軟な思考力を養うことを目的としています。
看護科での研修では「病期で区切らない看護」「部署の垣根を越えた看護」を実践するため、看護科全体を回るジョブローテーション研修を行っています。

看護科ジョブローテーション研修による包括的な看護力の向上
看護科ジョブローテーションは、救急外来・カテ室オペ室・急性期病棟・回復期病棟・一般外来のすべての部門で研修を行います。
この研修により、急性期病棟の看護師は、二次合併症や廃用症候群の予防ケアを意識しながら、回復期を見据えた患者さん・ご家族への声かけができるようになります。逆に回復期病棟の看護師も、救急や急性期での治療・ケア内容を理解することで、再発予防の指導がより質の高いものになります。さらに、研修を通じて得たスタッフ間の関係性が円滑なコミュニケーションにつながり、チーム医療の強化にも貢献しています。

個別対応を重視した教育体制
看護師の不安に寄り添う「相談・面談制度」
看護師が1日でも早く安心して働けるように、定期的な面談を実施しています。
- 入職後1か月面談:主にメンタルのフォローを目的とし、職場や業務への不安を確認しています。
- 入職後3か月面談:試用期間終了時期に行い、業務の自立度や職場への定着度などの確認を行います。
この他にも、必要に応じて随時面談を行うほか、人事評価面談(年2回:中間・期末)などもあり、定期的に目標を確認したり、成長を振り返る機会を設けています。

一人ひとりに合わせた「自立支援と業務調整」
本配属後の自立に向けた支援では、個々の習熟度や不安に応じて柔軟な対応を行います。
- 新卒者:ローテーション研修終了から約6か月を目安に日勤業務の自立を目指し、その後、夜勤トレーニングを経て夜勤受け持ちを開始します。
- 既卒者:概ね2〜3か月で夜勤を開始するケースが多いですが、経験や能力に応じて調整しています。
新卒者・既卒者ともに本人との相談を重ねながら、無理のないペースで段階的な自立を支援し、業務量や受け持ち患者数もきめ細かく調整しています。

新卒看護師向けのキャリア支援体制
「できる」を増やす看護技術支援
新卒看護師は、看護科ジョブローテション研修の中で、看護師免許で認められている全ての技術の経験・習得を目指します。看護師として患者さまと向き合うために「できる」を増やす支援を早期から行っています。
納得できるキャリア選択のサポート
新卒看護師は、看護科ジョブローテーション研修での経験を踏まえて、自分に合った本配属先を選択することができます。「どんな看護をしたいか」「看護師としてのキャリアをどこからスタートさせたいか」などを考えながら実際の現場を経験することで、より納得のいくキャリア選択が可能になります。この仕組みにより、新卒看護師の成長は著しく、多くのスタッフが現場で活躍しています

入職から配属後まで、看護科全体での一貫したサポート体制
北原グループでは、入職後に開始される看護科ジョブローテーション研修から本配属後の教育まで、看護科教育統括スタッフが中心となり一貫した教育を行っています。
また、本配属後の教育は、チーム支援型+プリセプター制度を組み合わせた支援体制を採用。プリセプター(先輩看護師)が中心となり個別の指導計画を立て、日々の指導はその日の教育担当看護師者がサポートするチーム体制を整えています
教育統括担当者、プリセプター、教育チームスタッフが協力し、新卒看護師一人ひとりの教育に携わっています。

最新の教育システムによる学習環境の強化
2024年度よりS-QUEが提供するクリニカルラダーに対応した e-ラーニングシステムを導入しています。
さらに、2025年度からは「新人看護職員研修」のシステムを導入し、看護技術マニュアルを移管予定です。看護技術の講義動画や手順書、手順のチェックリストが収録されており、個人のIDで管理・閲覧が可能です。新人看護師はもちろん、経験を積んだ看護師も継続的に学び、スキルアップを目指すことができます。
